池田山住環境協議会は、池田山の素晴らしい住環境を守り、その望ましい将来像を描き、実現してゆくための協議会です。

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都や区への働きかけ


池田山は、品川区のまちづくり整備方針において「高台の閑静な住宅地としての環境が守られている」地区とされています。さらに「旧正田邸跡地への区立公園(ねむの木の庭)の整備により、池田山の閑静な住宅地としての市街地環境がより高まった」とあります。

(参考資料をご覧ください:大崎地区まちづくりの整備方針

夢工房の保育所計画は、その「ねむの木の庭」からわずか50メートルの場所に、3階建て2階屋上部分に園庭を設ける設計となっています。これは品川区の整備方針の「閑静な住宅地の環境の維持」にまったく矛盾しています。もし閑静さを維持しようとすれば、つとめて幼児を園庭で遊ばせない、園庭の周囲を防音壁で囲うなどの措置を取らざるを得ず、夢工房黒石誠理事長が言うところの「園庭が確保できる理想的な土地」にはまったくなりません。夢工房の計画地より180メートルの所には、駅に近い公立の東五反田保育所があります。こちらは定員75名で夢工房より小規模ですが、やはりかなりの騒音にはなっています。しかし崖下の低地にあるために、山上の住宅地には騒音は届かず、池田山への影響はほとんどありません
(参考資料をご覧ください:夢工房保育所計画地

そこで「夢工房池田山保育所計画に反対する会」は、次の反対する理由をあげて、昨年末反対署名活動を始めました
(参考資料をご覧ください:2013.12.21配布チラシ

★閑静な住宅地に100名を超える大規模な保育所計画
★福祉バブルか? 税金の無駄づかいによる箱もの行政
★池田山環境協定を無視した乱暴な建築計画
★交通事故、夜間の騒音など市民生活に混乱の恐れ


結果、一ヶ月未満で1633名の反対署名が集まり、都知事、品川区長への要望書という形で、品川区、東京都に提出しています。しかし品川区では、「区民の声」担当課の受け付けとされて、池田山住民だけでも447名の反対(その後526名)があるにも関わらず、1個人の申し立てと同レベルの扱いしかしていただけませんでした。池田山住環境協議会が発足した今後は、行政からもまちづくり組織として認めていただいて、池田山の住環境をより良いものとすべく品川区および東京都に働きかけていきます。
(参考資料をご覧ください:2014.2.12区長・都知事への要望書

また東京都においては、舛添要一都知事が初都庁日に、待機児童対策では駅構内の保育所を増やしたいと表明しています。「満員電車に揺られて子共を(勤務先まで)連れて行けない。駅で預けられないか」と、駅構内などへの保育所増設について私鉄事業者に協力を要請したとのことです。さらにNHKの番組に出演し、保育士や介護士について「人材確保が最大の問題だ。非常に賃金が安い」と問題提起。私たち池田山住民が、これまで主張してきたことと全く同じです。
(参考資料をご覧ください:舛添都知事独自の政策

さらに品川区においても、今井制度改革・待機児童対策担当課長は、区議会の文教委員会において「今後も地域型給付事業につきましては、適切な、必要とされる場所にきちんと定員が充足されるような地域に設置していきたいという方針でおります(2013年11月26日)」と答弁しています。そして、その必要とされる場所とは、「地区別の待機児童数の割合の中で、今、半分程度が荏原地域(2014年5月15日)」なのです。品川区自身が、池田山に100人規模の保育園建設という計画の無意味さを、内心では認めているのではないでしょうか。(参考資料をご覧ください:品川区議会文教委員会のこの発言に注目!

しかしながら夢工房が未だに、品川区と2016年4月の開所を調整中としている以上、東京都と品川区に対して、認可の可否や、認可する場合はその根拠と正当性について、納得のいく説明を求めなければなりません。そこで私たちは、保育所として不適切な立地、夢工房の多額な内部留保金を問題として、8月建議書と質問状を品川区に提出しました。
参考資料をご覧ください:2014.8.1 夢工房池田山計画に関しての建議書)

それに対する回答書が3週間後届いたのですが、内容は全く空疎なもので、特に地域ごとの待機児童数の集計表は作成していない、私立保育園は事業者が私有地に開設するもののため区の説明会は行わないに至っては、何のための行政か、これでは品川区の保育行政は無いも等しいではないかと思わざるを得ませんでした。
参考資料をご覧ください:2014.8.1 夢工房池田山計画に関しての質疑書 2014.8.21 品川区子ども未来事業部長からの回答)

12月2日(火)夢工房保育所計画取り下げのニュース

先月来、社会福祉法人夢工房の理事会において池田山の土地を売却する方針が決定されたとの噂がありましたが、今月2日、品川区子ども未来事業部に出向いて確かめましたところ、夢工房から開設計画の取り下げがあったとのことでした。正式文書はまだ届いていないとのことですが、池田山の中心部に大規模保育所が新設されることは、まずなくなりました。これまでも私たちは、保育のための社会福祉活動には反対していません。そこで品川区に対しては、現在ある東五反田保育園の拡充を要求し、また保育ママなどの小規模保育の可能性も追求しています。さらに、待機児童の問題以上に池田山では深刻な「待機老人」や、今後増えていく空き家問題の解決を図る課題にも、積極的に取り組んでいきます。

12月19日(金)品川区、夢工房保育所計画取り下げを発表

品川区子ども未来事業部は、夢工房より12月4日付で、池田山保育所計画の取り下げを受理していたことを、回答書の中で発表しました。私たちは、今後も待機児童解消対策として、東五反田保育園の拡充を要求してまいります。
(参考資料をご覧ください:2014.12.19 品川区子ども未来事業部長からの回答.)